
現在アパレル産業における環境問題が多岐にわたっていて、様々な問題を抱えています。例えば、Co2 排出量、水の使用量。さらに自然環境汚染、労働問題、健康被害、人権問題など。
ここにきてアパレルメーカー、ブランド、関係者の皆様もサステナブルをテーマに取り組み、すでに改善策はムーブメントになりつつあります。それはとても意味があることで、これからの時代にもっとも重要な事だと思います。
しかし、なかなか前に進まないのも現状です。今までの経済活動を抜本的に大きく変化させなければ、これらは企業のPRの範疇を抜け出せません。それでも地球規模の汚染やエネルギーの消費などについては、もう待った無しの状態です。
私たちは大きくシフトチェンジし、大きくマインドチェンジしなくてはいけないと思っています。そこで「tennen」は、「誰かがやらなくちゃいけない」であれば「やってやろうじゃないか!」という事で、日本の素晴らしい技術を集約して、新しいエネルギー(原料)作りに挑戦しました。
〜業界でも注目を集める、コットン衣料のリサイクル〜
最近は様々な場所で着古した洋服の回収BOXが置かれるなど、洋服に対する消費者の意識もずいぶん変わったと思います。またメーカー側も、化学繊維のリサイクル素材を使ったウェアを作っているところが増えてきています。
そんな最中、tennenが取り組んでいるのは“着古された”コットン衣料のリサイクルです。
特定の石油系の化学繊維であれば溶かして原料に戻す「ケミカルリサイクル」ができますが、綿花が原料であるコットン衣料はその方法がとれません。だから細かく裁断して繊維状にして、また再び紡ぐという「マテリアルリサイクル」という方法をとらざるを得ません。
もちろん、コットン素材のリサイクルは以前から存在はしていたのですが、それはあくまで余ったワタやあまり布、裁断クズを使ったものでした。しかし、tennenの『BORO』は、不要になったコットン製品から新たな原料を作り、そこにオーガニックのバージン素材をミックスして作り上げています。しかも、快適な着心地と共に。
〜服づくりで世界を変える〜
『BORO』の繊維は50%を衣料品からのリサイクルコットン、50%をオーガニックのバージンコットンから作っています。つまり、単純に考えると、必要な新しいコットンは通常の半分。これだけでもCo2の排出をはるかに抑えられ、Tシャツ一枚あたり約2,700リットルの水も削減できます。
また、この動きが広がればコットン栽培に使用する化学肥料や農薬も削減することができますし、環境に対するインパクトを抑えられます。そしてその先には、綿花栽培で働く方々の健康的被害も低減させ、正しい環境を生むことにつながるでしょう。
〜着心地が生むサステナビリティ〜
「捨てられた服から服を作る」という課題に取り組むと同時に、「捨てられない服を作る」というのも同じように大きな目標として掲げました。
ただ「環境負荷が少ない」というだけでは、アパレルメーカーとしては50点。あとの50点を獲得するためには「今までのやり方で作られた製品と変わらない品質の服を作る」必要がありました。いくらエコだからと言っても、着心地が悪くて着られなくなったら本末転倒です。
今回生まれた長袖Tシャツとパーカーは、タフで着心地がよく、どこか懐かしいヴィンテージ感のある見た目で、なおかつエコフレンドリーです。
着ても気持ちいい、作り方も気持ちいい。手放したくないウェア。
そんな新しい発想から生まれた服を応援していただく皆様と一緒に作っていけたら。
それこそ本当に素晴らしい世界になるのではとワクワク・ドキドキしています。
今回発表させていただいた長袖Tシャツとパーカーは、前作から一年以上をかけて、さらに研究開発し、アップデートされた第二弾。
前回同様に原料は捨てられたコットン衣料50%と、オーガニックコットン50%のブレンド。しかし、今回からリサイクルコットンの糸づくりを工程から全て、見直したことで肌触りの良さを向上。New BORO というべき自信作に仕上げることができました。
BORO しっかり裏毛のパーカー。
タフなボディに反して、触り心地は柔らかく、寒いこれからや春先に活躍してくれそうなアイテムです。シンプルなデザインですが、ネックのボタンで寒気を防いでくれたり、大きめなカンガルーポケットなどのこだわりデザインです。
素材:綿96.5%、ポリエステル3.5%
(ポリエステルはリサイクル素材に混入してしまっているものです。縫い糸・品質表示・ブランドネームは綿を使用)
|
身幅
|
着丈
|
裄丈
|
S
|
56cm
|
68cm
|
80cm
|
M
|
59cm
|
71cm
|
83cm
|
L
|
62cm
|
75cm
|
86cm
|
ハッピー巾着 (L) 1650円(税込)
ご希望の方はこちら
お手入れについてはこちら